美しくレイアウトされた珊瑚達を背景に魚達が乱舞する、極上のマリンアクアリムはいかがでしょうか? “より美しく より自然に” 珊瑚だけでも魚だけでも無い。目指しているのは珊瑚も魚も共存する美しく楽しいファンタジーな海です。あまり目にすることの無い 生きている珊瑚も間近でご覧いただけます。マリンリゾートに思いを馳せてみたり、ボ~っと魚達に癒されてみたり、はたまた環境保護を考えてみたり…。3mのカウンター全面にこの水槽の世界が広がっています。どうぞごゆっくりお楽しみください。
ほぼライブカメラ 2017年1月15日撮影
2018年11月26日
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アクアリウムカレンダー2020 |
今年撮りためた当店の魚達の写真の中から季節感の有りそうなものを選び、カフェ・ド・ロゼ アクアリウムカレンダー2020を作成いたしました。 よろしければパソコンの壁紙等でお使いください。
* それぞれクリックしていただきますと、拡大いたします。
* カレンダーのさかな:
表 紙 フェミニンラス(雄)とコーツラス(白・朱)
右隅の縞模様はシマハギ
1・2月 スダレチョウチョウウオ
3・4月 ロイヤルグラマ
5・6月 ブルーリーフクロミス(青)とパープルクイーン(ピンク)
7・8月 ニシキヤッコ
9・10月 ピンテールフェアリーラス
11・12月 レンテンヤッコ幼魚
* ローズカレンダーのページへはこちらからどうぞ。 **ローズカレンダーのページ**
2017年2月28日
オグロベラのメス改め、カミナリベラのオス襲名披露!
本当に不思議な魚の世界。幼魚から成魚への成長によって、或いは性転換する事によって、はたまた婚姻色によって
等…、様々な理由で全くの別種の様に体形・体色を劇的に変化させる種が結構います。
以前オグロベラのメスでご紹介いたしました当水槽のベラも今年に入って大きく姿をえてしまいました! ず~っと
オグロベラのメスだと思い込んでいたこの魚、オスがいるのに同じオスへと性転換する可能性も低いし…と、疑念が
湧く中、色も形も全くあらぬ方向へ変化…。(後にアクアリスト諸氏からのご指摘を受けて、実はこの魚、オグロベ
ラでは無く、カミナリベラだった事が分かったのですが…)メスからオスへ性転換した事によって姿が大きく変わり
その結果全くの別種だった事が判明したと言う衝撃の結末を迎えたのでした! 今回はこの何とも不可思議解で神秘
的、かつ劇的な変化の過程をご紹介いたします。
● 写真は左クリックで大きくなります。
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2016年8月10日
残暑お見舞い申し上げます。
光陰矢の如し!月日が経つのは本当に早いものですね。気が付けば水槽便りの更新…一年も滞っておりました。
そこで昨夏に敢行したプロジェクトのその後の様子をご報告させていただきます。
オグロベラ餌付け、長期飼育チャレンジ:
なかなか餌付かない上 食が細くて心配させられましたが、今では丸々と太り元気に泳ぎ回っています。特にメスは
とても積極的で、当水槽の並み居る猛者達を差し置いて粒餌にも真っ先に飛びついて来ます。それに比べるとオスは
控えめ。寝坊と言う事も有るのでしょうが、毎朝一番最後にやって来てやっと餌にありつくような始末。一瞬何かト
ラブルでもあったのかと不安にさせられる事もしばしばです。それでも日中は2匹ともほとんど岩陰に隠れることも
無く所狭しと泳いでいます。おかげで一時期 日焼けで黒ずんでいましたが 太って成長するに従いまた美しくなっ
てきました。それからこの魚、砂に潜って寝ますが、就寝中の体色はどんな色だと思われますか…? 夜中、水槽掃
除の最中に寝ている近くでゴシゴシとやってしまうと砂から飛び出して来る事があります。が、なんとオスもメスと
同じようなピンク色! 寝ぼけてよたよた泳いでいるうちに青い縞模様が浮かび上がってきます。不思議ですね~。
ピンテール フェアリー ラス家族化計画:
↑ただいまオスに転換中(フラッシングも練習中です。) ↑成熟したオスの美しい姿(尻ビレの上が赤いです。)
↓普段は尻ビレの上(お腹から尻尾にかけて)は白いです。
成熟したオス・立派なメス・未成熟な半オス・メスの幼魚(大きい順)のピンテールラス4匹を当水槽にお迎えして
早くも一年が経ちました。当初心配していた喧嘩をする事も無く、餌付け等もまったく問題ありませんでした。が、
この間アクアリストだからこぞ味わえる興味深い動きを観察することができました。
第一章:家族か2ペアか
このピンテールラスを含むイトヒキベラの仲間は同種同族のオスどうし激しく喧嘩します。このため立派な
オスとメスそして未成熟な半オス君と幼魚の2ペアで無難に別々の水槽で飼育するのか、それとも家族のよ
うな群れを目指し、あえて同じ水槽で一緒に飼育するのか…悩んだ挙句4匹まとめてメイン水槽にお迎えす
ることにしました。半オス君がかなり小さく、メスの特徴も未だ色濃く残していたための判断でした。
第二章:半オス君メスに戻る
当初の心配をよそに大小2ペアで仲良く泳いだり、メス系3匹が群れのように一緒に泳いだり…平和な日々
が続いていました。すると 気が付けばあの半オス君 な・な・なんとメスに戻っているではないですか!
不思議ですね~。そう、このベラの仲間やハナダイ・キンチャクダイの一部等、種類によっては性転換する
のです。(ベラ類を始め一般的にはメスからオスに性転換する=雌性先熟が多いですが、あのニモのカクレ
クマノミ等 クマノミの仲間は反対にオスからメスへと性転換します。=雄性先熟)
第三章:オスの舞
メスが3匹となった結果、大きなオスを中心に家族のような関係が生まれてきました。そしてそのことを象
徴するかのようにオスが一段と美しくなり、あらゆるヒレをピンと伸ばしてアピールすることが頻繁になっ
て来ました。他の魚を威嚇するときも同様の行動をしますが、特にお気に入りの一番大きなメスに向かって
水面近くの高い所からヒレを広げたかと思うと一気に突進して行きます。この時、背ビレの下が鮮やかなピ
ンクに、そして尻ビレ上のお腹のあたりが真っ赤になって…婚姻色? ただこの行動、元半オス君や幼魚に
対しても時々行います。
第四章:衝撃の裏切り
3匹のメス達はとても仲が良く、大きなメスを中心に一緒に泳ぐ姿も散見されて まるで母子のよう。オス
もこの大きなメスに求愛行動を盛んにとって…家族化計画大成功!…と思いきや…魚の世界も人間同様そう
は甘く無いようです。
ある時大きなメスがやけに黒ずんでいる事に気づきました。当初は4年ぶりに照明器具(メタハラ)の電球
を替えたので日焼けしたのかと思っていました。でも背ビレ・尻ビレ全体に色が乗り始め、体側のブルーの
ラインが濃くなってきて…何か様子が変です?? なんと相思相愛だと思っていたあの成熟した大きなメス
が、あろう事かオスに性転換し始めたようです! いったい彼女の心境にどんな変化があったのでしょう…
この興味深い物語は現在も続いています。どうやらあの大きなメスの決意は固そうで、オスの隙をついては全てのヒ
レを目一杯広げてアピール(フラッシング)の練習をしています(未だ下手ですが…)。オスはこの行動を見つける
とやはりフラッシングで威嚇します。今のところ喧嘩には至っていませんが、この一家にチョットした緊張状態が起
きているのは間違いありません。もし当店にお越しいただく機会がございましたら ぜひこの奇妙な関係を想像しな
がらご覧ください。きっと魚たちの不思議な世界に魅せられてしまうことでしょう…
↓フラッシングの練習中にオスが威嚇している瞬間。オスもフラッシングしていますが、尻ビレの上は白いです。
この一家のその後の様子は また折を見てご報告させていただこうと思っております。(乞うご期待)
こぼれ話:
コーラルフリークス誌Vol.19で遅ればせながら知ったのですが、学名も和名も無かったこの通称ピンテール(フェ
アリー)ラスが今年(2016年)5月にようやく 学名:Cirrhilabrus isosceles Tea, Senou and Greene, 2016
和名:ハリオイトヒキベラ として発表されたそうです。よかったですねピンテール君
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2015年8月25日
懸案だったメイン水槽の右の根のリフォームを先日の夏季休業期間に敢行いたしました。さすがに5年も経つと珊瑚
が岩にしっかり活着していて岩ごと移動せざるを得なかったり、根元の岩を削り取ったり…結果的に、2個ほどの例
外を除いてほぼ全ての珊瑚を移動させる等、見た目以上に大がかりな作業と成ってしまいました。長年溜まり続けた
有機物やバクテリア等が想像以上に多く、一時水槽内はまさに(劇的ビフォーアフターお決まりの)天井解体時の大
粉塵のように 辺り一面真っ白に覆われてしまいました。この作業、魚達への負担を少しでも軽くしようと夜中に行
ったのですが、どうもこれが裏目と成ってしまった様で、元気だったフェミニンラスの大きい方のメスが行方不明に
成ってしまいました。(砂に潜って寝ていた上に大きな岩がゴロン…あまり考えたくありませんが可能性大です。)
このところ一段と大きく成長し、雄に成りそうな期待の星でしたので痛恨の極みです。その他ハナダイ一匹がポップ
アイに、小さなスゲ系のミドリイシが一部白化する等犠牲も決して少なくありませんでした。
そんな工事から約一週間、期待した通り影の部分がずいぶんと減り、流もスムーズに潮通しが良く成ったようです。
作業で折れてしまった珊瑚達の枝にも既に共肉が覆い始め、魚達も珊瑚の間を出たり入ったり…新しい棲みかにだい
ぶ慣れてきたようです。そんな現在の様子をまとめましたのでご覧ください。
2015年8月7日
当店は8月11日(火)より15日(土)まで夏季休業とさせていただきます。お客様方にはご迷惑をおかけいたしますが 何とぞご了承の程よろしくお願いいたします。
この5日間の休業期間を利用して、今までなかなか出来なかったレイアウトの変更等を敢行しようと計画しております。当水槽では現在3件のプロジェクトが進行中です。休業明けはリニューアルした水槽をご覧にお越しいただければ幸いです。
プロジェクト 1: ピンテール フェアリー ラス家族化計画
2015年8月7日現況![]() |
一度は育ててみたいと十年以上思い続けていた幻のピ ンテールフェアリーラスが、最近になって思いもかけ ず大量に流通し始めました。(貴重な魚ですので乱獲 せず種を守り、今後は少しずつでもコンスタントに入 るように願っています。)この結果 縁あって見事な オスとメス、未成熟な半オス、それに他のイトヒキベ ラ幼魚と区別がつかない位の 可愛らしい幼魚、計4 匹を当水槽にお迎えする事が出来ました。2ペアを別 々の水槽で飼うのか、それとも一緒にするのか…迷っ た結果まとめてメイン水槽で飼育する事にしました。 自然界では一匹の雄が複数のメスとハーレムを形成し て生活しているようですので、これに近付けてみたい と思ったからです。果たしてどうなる事でしょう…。 |
入居日 水槽の慣れ 餌付け 他魚との相性 同種との相性
♂10cm弱 7月31日 問題なし 問題なし 問題なし 無関心
♀ 7cm弱 7月31日 問題なし 問題なし 問題なし ☟と小競り合い
♂♀6cm 7月30日 問題なし 問題なし 問題なし ☝と小競り合い
♀ 3cm強 7月30日 概ね隠れている 問題無さそう ハナダイに追われる 怖がっているが☝3匹は無関心
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2015年8月22日現況 ![]() 未だ学名も正式名も無く深場にひっそりと生息する幻 のイトヒキベラ、通称ピンテールフェアリーラス。筆 者の中ではキシマハナダイと並ぶ憧れの存在でした。 そしてそれは期待に違わぬ非常に魅力的な魚でした。 特にオスは水槽に慣れるに従い、目に見えてその鮮や かさが増して、メス達に対しても頻繁にヒレを目一杯 広げてアピールをする様に成って来ました。思ったよ り早く婚姻色を見せてくれるかもしれません。但、深 場のイトヒキベラですのでやはり日焼けが心配です。 |
![]() (半オス君も入れて)3匹のメス達。当初は小競り合 いを演じていましたが、今ではすっかり慣れて家族の よう。一緒に泳いでいる姿も数多く見られるように成 って来ました。(アクアリスト至福の時です。)一番 大きなメスは特にオスのお気に入り。頻繁にアピール されていますが今のところ全く興味は無いようです。 一方半オス君と一番小さなベビーも大の仲良し。良く 一緒に泳いでいます。ひょっとしたら2組のペアが誕 生?アクアリストの夢は尽きる事がありません…。 |
プロジェクト 2: オグロベラ餌付け、長期飼育チャレンジ
2015年8月7日現況 ![]() |
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ピンテールフェアリーラスを見にショップさんへおうかがいしたところ、とても状態の良さそうなオグロベラがいた
ので、思わず一緒にお連れしてしまいました。(左の青緑がオス、右のピンクがメスです。)手ごろなサイズの緑系
の魚は意外に少なく、その意味でも貴重な魚ですが、とにかくこの魚、砂に潜って出てこないわ、餌付かないわ…飼
育するには少々手ごわい魚です。果たしてどうなる事でしょう…。
入居日 水槽の慣れ 餌付け 他魚との相性 同種との相性
♂9cm弱 7月30日 給餌時に出て来た クリルに興味示す 若干の怯え 無関心も側面に映った我が身に関心
♀9cm弱 7月30日 朝から泳ぎ回る 粒餌食べた? ほぼ問題なし 無関心も側面に映った我が身に関心
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2015年8月22日現況 ![]() オグロベラ オス(青緑) 水槽の環境にも慣れてようやく餌付き、メスと一緒に 泳いでいる時も少しずつ増えて来ました。が、やはり 手ごわい魚でした。朝の給餌時間前に起きるまで5日 。夕方消灯時までちゃんと起きているのに10日強。 完全に餌付くまでには2週間強…。お陰で他の魚達が 皆メタボに成り、藻が大量発生してしまいました。 |
![]() オグロベラ メス(ピンク) 初日から直ぐ給餌時に起き出し、消灯時まで泳ぎ回る 等、オスに比べ総じて早いタイミングで当水槽に慣れ た優等生。粒餌にも10日ほどで餌付いたのですが… 痩せてしまいました。食が細い上に寄生虫でもいるの でしょうか? 難しい魚です。最近はだいぶ食べるよ うになりましたが、未だ気を緩める事は出来ません。 |
プロジェクト 3: メイン水槽リフォーム (目指せ劇的ビフォーアフター)
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東京都練馬区にある問題を抱えた水槽がありました。 カフェドロゼメイン水槽左の根。築5年余りのこの水 槽が抱える問題。それは…大きくなりすぎた珊瑚達に よって光や流れが遮られ、さらには伸びた枝が珊瑚ど うし、はたまた側壁に当たって成長が阻害されてきた 事です。住人の珊瑚や魚達が願うのは、十分に光が当 たり流れが良く通る水槽。他人を気にせず思い切って 成長できる空間がある水槽です。そんな切なる願いを 受け、一人の男が立ち上がりました。水槽担当者。人 は彼をアクアリストと呼びます。そんな彼の為にカフ ェドロゼが用意したのはたった5日間の猶予…。アク アリストの挑戦が始まります。果たしてみんな喜んで くれるでしょうか…??? |
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それでは アクアリストが5日間と言う限られた期間 の中、大胆にそして繊細に仕上げたそのリフォームの 全貌をご覧いただきましょう。八方伸びきった枝で遮 られた光や流れ、それが…何と言う事でしょう…広い 空間を取り戻し、コンパクトながら伸び伸びと…見違 えるほどの大変貌?を遂げました。無駄に高く成長し たエダコモンを中段奥に移動させて流れを良くし、大 きく横に伸びたトゲホソエダやクシハダを低く再配置 したので明るく、壁面まで伸びたエダ系達も角度を変 えたり分割したので掃除も楽にできるようになりまし た。完成を待ちわびていた魚達が早速珊瑚や岩の間を 出たり入ったり大喜び。古株のニシキヤッコはもとよ り 新参のピンテール3姉妹等、ほぼ3分の1の魚達 がここを棲みかに決めたようです。きっとみんな益々 綺麗に、そして長生きしてくれる事でしょう…! |
2015年4月15日
当店の水槽は昨年暮れよりあまり大きな変化が無く、ついつい水槽だよりの更新も滞りがちになってしまいました。
お蔭様で珊瑚達も順調に成長して…と言うよりも、光が良くあたる上部の珊瑚達が成長しすぎて、中段以下の珊瑚達
に上手く光が届かなくなって来ました。(大自然の中では人知れずこの様な生存競争が日々繰り広げられているので
しょうね。)ライトや珊瑚自体の位置を調整する等して対応してまいりましたが、そろそろレイアウト変更等 抜本
的な対応を考えなければならない時期が近付いてきたようです。
店内で自由にご覧いただける「カフェ・ド・ロゼ さかな図鑑」から今月の海水魚として抜粋し 掲載いたします。
今月は見ていて飽きる事の無い名脇役「ヒトスジギンポ」です。
追記: 本文では体長を「せいぜい7~8cm止まり」としておりますが、2015年1月現在で10cmくらいまで
大きく成長してしまいました。
「カフェ ド ロゼ バラ図鑑」 2014-15年版は現在執筆中です。
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〒176-0014
東京都練馬区豊玉南3-30-1
TEL.03-5912-2044
FAX.03-5912-2044
Rose Style |
コーラルフリークス誌でRose Style と題したコラムを執筆中です。 |